発達障害の診断前のご相談について

発達障害の診断前の方の保険について、ご相談を受けることも多いです。

発達障害の診断前に注意したいことについて、まとめてみようと思います。

先日のご依頼者は、学生時代から自分がADHDかもしれないと感じていたそうですが、社会人になってからは忘れ物や事務作業、スケジュール管理のミスが増え始めたと話してくれました。

自分なりに試行錯誤しても改善されず、インターネットで調べたところ、自分がADHD(あるいはASD)の特徴に合致していることがわかったそうでした。

そこで「いい医者を知りませんか?」と相談してくれたのが、今回の面談のきっかけでした。

診断を受ける前に相談してくれたことは本当に良かったと感じました。

なぜなら、発達障害の診断を受けて通院すると、保険に加入できなくなる場合や条件が悪化する保険があるからです。

例えば、就業不能保険という保険があります。

これは病気やけがにより長期間働けなくなった場合の収入の減少に備えるための保険です。

これに似た保険に「所得補償保険」というものがありますが、両者の大きな違いは保険期間です。

就業不能保険は、一度就業不能状態になると保険期間が終わるまで毎月給付金を受け取れます。

一方で所得補償保険は、就業不能状態から回復すると給付金の受け取りが終了します。
また、所得補償保険の補償期間は最大で2年間。

発達障害の診断後でも所得補償保険に加入できることがありますが、
就業不能保険に関しては、通院している場合は加入がかなり困難です。

このようなことから、「病院に行き診断を受ける前で相談してくれたことは、本当に良かった」とお伝えしました。

 

また、ご依頼者の仕事に取り組む姿勢にも感銘を受けました。
どうやって自分の得意なところを伸ばしていくか、苦手なところを(主に事務作業など)どう克服していくかを真剣に考えていらっしゃいました。

診断後に「どう凸の部分を伸ばしていこうか」と考える人は多いと思いますが、自己分析をする前提に立っていたことに気づきをもらいました。

「若いから保険は後でいい」と思っていなかったかと聞いたところ、その方は「たぶん病院に行くと発達障害の診断が下ると思う。生き辛さはあるけど、そのうち他の人が考えることを、自分が真剣に考えることができる機会がこの年齢で与えられてラッキーだと思う」と答えました。

超ポジティブな返事に、当事者として「そんな考え方もあるのか」と感動しました。

自分が考えるであろうことを、いつ考えるかを自分で決められる時に、ポジティブな姿勢で挑めるって素晴らしいことですよね。

いろんなタイミングで相談を受けることがありますが、お客さんがその時をポジティブにとらえられるように、しっかりサポートしていきたいと思っています!

 

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