ADHD TAX――
「またやらかした!」を減らすリアルガイド
「またやらかした!!!」でどっと疲れて凹むあの瞬間、
覚えはありませんか?
- 期限ギリギリの支払い用紙が、山積みの郵便物に埋もれていた
- セール最終日のカウントダウンに煽られてネットでポチり隊→開封すらせず棚の肥やし
- 間に合うように準備してたはずなのに飛行機に乗り遅れて飛行機代が無駄に
- 忘れ物を取りに帰ったら別のものを忘れてきてしまい、倍以上の時間がかかった
- 返却期限を逃していてレンタルしたCDを買い取る羽目に
(私は延滞でくるりのぼろぼろのベストアルバムを買い取りました。笑) - 交通事故を何回もしてしまって、事故関係の出費がたくさん。保険も全然安くならない
- 使ってないサブスクの解約を毎月忘れちゃう
- 「ポイント◯倍デーを狙って出かけたのに肝心のカードを忘れ、普通価格で購入」
こうしたうっかり(注意力不足)や衝動、時間管理の弱さで発生する追加コストは、
ADHD TAXと呼ばれています。
英語のスラングですが、どうやら世界共通のようです。
税務署に納めるわけではないものの、注意の抜けや高揚感が生む「見えない罰金」。
放置すれば年間数万円、年間で家賃1か月分ぐらいに匹敵することもあります。
1. 原因を5つの落とし穴で見立てる
落とし穴 | どうハマる? | 代表的なコスト |
---|---|---|
忘却課税 | 「頭に入れたつもり」でリマインダーなし | 延滞金・再発行手数料 |
衝動プレミアム | ドーパミン求めて「今すぐ買う」を選択 | 不要在庫・クレカ分割利息 |
遅延税 | 時間見積もりが甘く、タクシー・特急料金へ | 深夜タクシー・宅急便の翌朝指定 |
不安回避コスト | 「これで失敗したくない」→高額な安心を買う | 長期保証、ハイエンド機種差額 |
片づけ迷子フィー | モノの定位置が曖昧で、探すより買い直す | 文房具・充電ケーブル重複 |
2. あるある!事例を金額で整理してみる。
- 月額サブスク解約ど忘れ地獄:年間 約4万円
- 「ご褒美だから!」カフェハシゴ:月 約8,000円
- 遅刻リカバリータクシー:月 約5,000円
- 在庫の山!同じ黒ボールペン:2,160円+収納スペース占有
- 最新ガジェット買い替えサイクル:差額5万円
読んで「うわっ、私だ…」とヒヤッとした方、大丈夫です。
気づけた瞬間が回収フェーズの入り口です。
3. ADHD TAXの徴収率は? クイック自己診断
- 支払い用紙や領収書が視界に3枚以上ある
- 同じジャンルのサブスクに2サービス以上課金中
- 「時間が読めない」不安で移動は基本タクシー
- バッグやポケットから同じリップが3本出てくる
- 新作を見ると胸が高鳴り、旧モデルは愛せなくなる
3つ以上当てはまればADHD TAX徴収率は中〜高。
対策して税金の還付申請を一緒にやっていきましょう!!
4. 還付作戦――人・仕組み・環境の三点で対策
(1) 認知を補う「見える化グッズ」
- Googleカレンダー+銀行アプリを並べて確認
- 請求メールは「支払」ラベルに振り分け、自動で整理
(2) 衝動を寝かせる「クールオフ」
- 48時間カートルールで熱を冷ます
- 買い物アプリはスマホではなくPCのみで使用
(3) 環境を減刺激モードに
- 机は「充電ステーション」と「書類ゾーン」の2ステーション制
- 通知は「銀行・カレンダー・家族LINE」以外すべてオフ
(4) 伴走者で仕組みの漏れ止め
- 週1の出費ふりかえり(家族や友人とでもOK)
- FPやカウンセラーに月1チェックインをお願いする
まとめ――「罰金≒税」から未来投資へリブート
ADHD TAXは「私だけの欠点」ではなく、脳と社会システムのギャップが生む摩擦コスト。だからこそ、仕組みをいじればある程度は減らせます。
※しかし完全に減らすのは無理です。いろいろ実践していますが、完全に減らすことはできません。ある程度はそういう出費は仕方ない、と考えることも大切です。
- 見える化で「気づかなかった」をゼロへ
- 48時間ルールで「欲しい!」の熱をマイルドに
- 減刺激環境+伴走者で“再発防止ネット”を張る
浮いたお金は、学び・体験・人間関係――ドーパミンが長持ちする投資に振り向けてみる。今日の小さなリセットが、半年後の大きな安心に変わる。その一歩を、一緒に踏み出しましょう。
「あるあるー!」と笑えたらチャンス。
次は「やってみたら、案外できた!」を味わいましょう。