「もし自分が発達障害かも」と思ったら、何をどんな順序で行えばいいでしょうか?
当事者として、診断前にしたことや気になっていたことと、診断後には具体的にどうなるのかをまとめてみました。
診断前にしたこと
①ネットで受けられる簡易診断を受診
医者に行く前に、ネットで診断を受けることをおススメします。
ネットで「発達障害 チェックリスト」などで検索するといいです。
私の場合は、いくつかネットで診断をやってみてどれも発達障害の疑いが強かったので、病院で検査を受けることを決めました。
②心療内科を選ぶ
発達障害に明るい先生を探しましょう。
発達障害に詳しい先生や医院の情報を持っている人が周りにいたら、聞くことをおススメします。
もしいなければ、ネットで調べてみましょう。
③事前予約して心療内科にて診断
私の通っているところは、かなりの量のアンケートに答え約2週間後に診断が出ました。
結果はADHDの中のADD(注意欠陥)。
先生によっては、その日のうちに診断を出すこともあるようですが、しっかりと検査をする先生に診てもらうことをおススメします。
診断後は?
①カウンセリング
お医者さんによるカウンセリングを受けることになります。
そこでは、現在の困り感や仕事への影響などを聞かれました。私の場合は、家族や職場の人間関係なども踏み込んで聞いてもらいました。
改善の手段として、処方が提案されました。
②薬の処方
症状によってどの薬が処方されるか様々です。ADHDはコンサータ、ストラテラのどちらかが処方されることが多いようです。
コンサータの方が強く劇薬指定です。
コンサータは飲んだその日の効果があらわれるのに対して、ストラテラは飲み続けることで徐々に効くようです。
コンサータはそれまで飲んだどの薬よりも薬のすごさを実感しました。
興味のある方は、マガジンからご覧ください。
ただ、中には薬を処方されずにカウンセリングで様子を見たり、薬が処方されても効かない方もいます。
③定期的な通院
私の場合は1か月後にまた来るように言われました。薬が出ていたので、薬の効果を聞かれました。
ただ、コンサータを飲み続けることで薬の効果が薄まってきたので、量を増やし今は36gmを飲んでいます。
薬が合わない時は、他の薬に変えてもらうことも出来ます。
その他の重要事項
①コスト
月に1度の通院と薬代で4,500円ぐらいかかっています。
ただこれは、治療によって変わるので、人によって金額も変わってきます。
参考程度にしてください。
でも、薬を飲み続ける以上コストはかかり続けます。
発達障害をお持ちの方はこのあたりもライフプランに組み込む必要があります。
②できなくなる、難しくなること
生命保険の加入は難しくなります。
発達障害診断後に色々調べましたが、難しいケースが多いです。
ただ選択肢はゼロではありません。詳しくはお問合せください。
また、生命保険への加入が難しいので、住宅ローンを組む際の団体信用生命保険も難しくなる可能性があります。
このあたりも要注意です。
※ただ、住宅ローンを組めた方もいるので、断定はできません。銀行と団体信用生命保険を扱う保険会社に個別にお問い合わせください。
献血は薬によっては出来ません。
献血に行ったら、アンケートで薬を確認するところでひっかかってしまい、待合室で帰ることになりました。
まとめ
診断を受ける前と受けた後にどうなるかをまとめてきました。
診断後は、基本的に定期的に通院することになります。
発達障害は脳機能によるものなので、基本的に治るものではありません。
診断を受けることで生きやすくなったのは事実です。
私は薬も効いて、周りの方に理解してもらえたことで、サポートも受けやすくなりました。
ただ、できなくなることも出てきます。
診断によってできなくなることを把握した上で、受診の判断が出来る人が増えればいいと思い書きました。